七夕(たなばた)といえば
七月七日
竹や笹に短冊や飾りなどをつるすお祭りです。
日本国内では一年を通してすでに当たり前の行事であり風習として知られています。
そんな七夕祭りですが、あちこちの地域でそのお祭りの行われ方や伝わっている七夕伝説も微妙に違っていたりしてなかなか面白いものです。
今回は国内で七夕の発祥の地となったのはどこなのかを見てみたいと思います。
目次
七夕が国内で発祥の地となったのはいったいどこなのか?どういう風習があるのか?
実は七夕祭りにおいては日本国内では
発祥の地
となったところが主に2つあります。
それは
- 大阪の枚方(ひらかた)市・交野(かたの)市
- 福岡の宗像(むなかた)市・大島(おおしま)
の二つです。
中国から伝わったお話しに日本の古来より伝わる神事が合わさって語り継がれてきた風習ですので、もとは日本からスタートしたわけではないんですね。
それならば日本国内でも発祥の地が2つあってもおかしくないですね。
ということでこの2つの土地の七夕祭りについて見てみましょう。
大阪(枚方市・交野市)の七夕祭りについて
まず大阪から始まったとされる七夕祭りの歴史についてですが、
枚方市や交野市のあたりを平安時代には
「交野が原」
と呼んでいたようです。
そしてこの一帯を流れる川の名前が「天野川」だったようです。
この天野川はとても水が澄んでいて川の砂が白く輝いていたので天の川を思われるほど美しいものでした。
この地にて平安時代の初期の天皇である桓武天皇は国家の安泰を祈って度々狩りを楽しんでいたそうです。
その後も貴族たちが狩りをする場として栄えていきました。
古今集の中で在原業平(ありわらのなりひら)が詠んだ歌にも七夕を思わせる言葉が出てきています。
「狩りくらし 棚機乙女(たなばたつめ)に宿からむ 天の河原にわれは来にけり」
(狩をして日が暮れてしまったので、今夜は織姫の家に泊まりましょう。天の川に来てしまったのだから)
そして天野川をはさんで右岸の交野市には織姫を祀る機物神社(機物神社)があり、対岸の枚方市の中山観音寺跡には牽牛石(けんぎゅういし)という石があるのです。
おまけにこの川に架かる橋の名前も「逢合橋(あいあいばし)」とまさに年に一度織り姫と彦星が逢うために使われる橋として、ぴったりの名前ですね。
福岡(宗像市・大島)の七夕祭りについて
宗像市の大島も七夕伝説の発祥の地といわれています。
七夕まつりは鎌倉い時代から行われていて、宗像大社中津宮の境内に流れる
「天の川」
を挟んで
- 牽牛神社
- 織姫神社
が祀られて、盛大に七夕祭りがおこなわれます。
う~ん、どちらも七夕発祥の地にふさわしい土地ですね。
地名や神社、川の名前などどれをとっても発祥と言えそうなものばかりです。
発祥の地ではないけれど日本一のお祭り仙台七夕
この二つの土地に限らず七夕の時期になると
「七夕祭り」
のイベントが行われます。
その一つには宮城県仙台市の
「仙台七夕(せんだいたなばた)」
があり、毎年多くの観光客が訪れます。
地元では
たなばたさん
と呼ばれて親しまれています。
どんなお祭りなの?
伊達政宗(だてまさむね)公の時代から伝統行事として受け継がれています。
本来は旧暦7月7日の行事として行われるものですが、この仙台七夕では季節感に合わせて新暦に1か月を足した暦である「中暦」を使っています。
そのため現在の暦の8月6日から8月8日まで行われているというわけです。
期間中は仙台市内の中心部や周辺の商店街に七夕飾りが色鮮やかに飾られ、それは見事な景観となります。
毎年観光客は200万人を超えると言われるくらい大きな祭りです。
2018年「仙台七夕」開催日とは?
2018年の仙台七夕の開催日は
8月6日(月)、7日(火)、8日(水)
となっています。
土日が入らないんですね。
でもこの時期は全国統一子供にとっては
夏休み
です。
家族で訪れる人も多いことでしょう。
七夕飾りだけでなく、ステージでのイベントや七夕の歴史を学ぶための展示、宮城県のおいしい食材を集めた出店なども準備されます。
七夕まつりは今や日本全国で行われ、各地でそれぞれに楽しまれています。
自分の地元の七夕祭りなども調べてイベントを楽しんでみてはいかがでしょうか?
こちらの記事も参考にどうぞ
↓ ↓ ↓
七夕の由来や起源は何?中国から伝わり日本の神事としてスタート
七夕の伝説は織姫と彦星の悲しいストーリー!実は2通りの話があった?
最後までお読みいただきありがとう ございます。