お歳暮は日ごろお世話になっている人への感謝をこめてお礼の品物を贈る習慣です。
日本では誰もが知っている当たり前の習慣でありながら、年々少しずつお歳暮を贈るという人や企業が少なくなってきているのも感じます。
会社や企業においても最近ではお歳暮を贈ったり、受け取ったりするのを辞退する風潮が多くみられます。
それでも会社勤めをしていて、会社の一員としてお得意様の会社などにお歳暮を贈る機会もあるでしょう。
そんなときのマナーを知っておきたいものですね。
目次
会社宛にお歳暮を贈るときに大切なポイントとは?
では個人宛ではなく、会社宛にお歳暮を贈る場合に知っておくべきことについて考えてみたいと思います。
会社宛というのは自分個人が出すのと意味が違い、自分の会社の代表として贈るということになります。
失礼のないように準備して、贈りたいものですね。
送り先を考える!のしの選び方と書き方などについて
送り先は次のようになります
会社⇒「社長名」
支店⇒「支店長名」
部署⇒「部署長名」(総務部⇒「総務部長名」、総務課⇒「総務課長名」などその部署で一番上の人)
担当者(個人)⇒「担当者名」
※政治家や公務員は贈り物の受け取り禁止になっている。
※会社や団体によっては贈答品の受け取りを辞退しているので事前に確認すること。
次にお歳暮にかけるのし紙についてです。
紅白の蝶結びの水引きがついたのしを使います。
上段には
「お歳暮」
「御歳暮」
と書きます。
下段には自社の社名と代表者名を書きます。
手渡しの場合は外のし(掛け紙(のし紙)を品物の包装の上に巻いたもの)を使います。
宅配などで送る場合は内のし(掛け紙(のし紙)を品物の包装紙の内側にのしがあるもの)を使います。
商品選びは多人数でわけやすいもの、オフィスで喜ばれるもの
個包装のお菓子やコーヒー・紅茶などは相手先の会社でも需要があるでしょう。
もし、会社の社長宛の場合は好みをリサーチできておくといいですね。
珍しいものや自分の会社のある地域の特産品、社長の好きなお菓子や食べ物などはありふれた品物よりも印象深いものとして記憶してもらえるでしょう。
ちょっとした気配りやリサーチが今後の会社と会社をつなぐ架け橋になるのであれば力を入れたいところです。
商品で好みが大きくわかれるものについて
いくら個包装がいいからといって、好き嫌いが分かれそうなものや要冷蔵などで保存がしにくいもの、生ものでそのままでは食べられないものなどはいくら美味しいものであっても喜ばれません。
好みが大きく分かれるというのは、例えば
- チーズ
- 激辛
- 珍味
などのものです。
贈る時期や時間について
御歳暮を贈る時期については、地方によっても色々意見が分かれるところもあります。
ただ、会社などの企業宛だと、12月はただでさえ忙しい次期です。
少し早めに贈っても差し支えないと思います。
11月下旬から12月20日くらいまで
がおすすめです。
会社によっては12月末になるとすでに冬季の長期休みに入っている可能性もあります。
12月ぎりぎりに贈るくらいなら少し早めの11月末頃でも失礼ではないでしょう。
時間帯についてですが、
平日の営業時間内
に着くように贈ることをおすすめします。
御歳暮には「送り状」を一緒に包んでもらうか、品物よりも早く着くように送ります。
御歳暮を贈る手配をするときに一緒に送り状やカードなどを持参すれば一緒に梱包してもらえます。
直接お歳暮を手渡しする場合の注意点
どうしても直接お会いして、一年の締めの挨拶を交わしたいという場合は直接取引先やお得意様になる会社に出向くこともあるでしょう。
その場合は、お歳暮はデパートなどの紙袋に入れて持参し、お渡しするときは品物を紙袋から取りだして向きを相手が読める方向に直して渡します。
相手の会社を訪問する時間帯にも気をつけましょう。
午前10時~11時
午後2時~4時
などがいいですね。
早朝や昼食時などは避けましょう。
基本的なマナーは必要ですが、最近は会社ごとのルールなどもできてきて、これが確実という方法がなくなりつつあります。
事前に尋ねたり、調べたりして失礼のないようにお歳暮を贈りましょう。